ケース加工編 (Page 3 / 4)

■続いてパネルの加工と配線だ・・・

パネル用のアルミ板をカットし、必要な部品穴をあけよう。
1mm厚程度の薄いアルミ板のカットは、定規をあてて両面ともカッターで深めの傷を入れ、数回曲げるだけで折り取ることができるので簡単だ。  今回は入力ジャックを裏面配置にしたため、パネルにも折り曲げ箇所があるが、この場合は表側 (曲げる外側)だけに傷を入れ、 万力等 (なければ机の引き出しの隙間を使うと良い)ガイドになるものに挟んで曲げるとやり易い。

穴あけと折り曲げが終わったら、カッターとヤスリを使って穴の回りにできた「バリ」を取り、表面を細かい紙ヤスリで横方向に磨いて 「簡易ヘヤーライン加工」をしておこう。 片方向のみに動かして磨く (傷を入れる?)のがコツだ。 うまくやれば表面の傷も隠せて見栄えもよくなるぞ。
早速部品を取り付けて配線しよう。
まずは入力ジャック。 右の写真はプラグが差し込んだ状態で写してあるが、この状態でプラグ先端の電極が「左」、 真ん中の電極が「右」となる。 接点を観察してみると、先端の電極は写真では下側にある接点に当たっているのがわかるはずだ。  それぞれの端子にリード線を半田付けし、ボリュームまで配線する。 左の信号は白色、右の信号は赤色、 そして共通のグランドは黒色を使うのがオススメだ。

ボリュームの端子は、この写真で向こう側が 1番 (グランド側)、手前が 3番 (信号入力側)となる。  要は左側に回し切ったとき、内部の摺動子がくる側をグランドにつなぐものと覚えておけば良い。
今回使ったボリュームは軸のネジの部分が少々長過ぎたため、同じナットをもう一つ用意して両面から締め付けている。  また、各部品には「ユルミ防止用」として、接着剤を 1滴ずつ垂らしておこう。
次は DCジャックとスイッチ、LEDだ。
取付ができたら、まずはスイッチと LEDの間に電流制限用の抵抗 (1KΩ)を空中配線する。 その後、 各部へのリード線を半田付けしよう。
一般にレバーを倒す形のスイッチは、中央に「支点」があるため、 レバーを倒した逆側の接点が導通することを覚えておくと便利だ。

要注意なのは DCジャック。 EIAJ規格では、中央のピンをプラス側に使うように決められている。  したがって外側の端子がマイナス側になるが、プラグを差し込んだときに切れる電極は「外側の端子側」 であることに注意しよう。 内部の電池からの配線は、マイナス側をこの「プラグを差し込んだときに切れる」 電極に接続しないといけない。
ちなみに右の写真では、下へ伸びる線は本体基板へ、上は電池ボックスへつながっている。
最後にパネルと基板、スピーカーを接続しよう。
お好みに応じてケースに塗装し、乾いたら電池ボックスやパネル、基板などの取り付けだ。
今回の電池フォルダは、はめ込むだけで爪がロックされる構造なのだが、ベニヤ板の板厚の関係かロックが甘そうなので、 接着剤を爪の部分に一滴垂らしてある。

基板は少し長めのビス (20mm)を使い、間に真鍮製のスペーサー (4mm)を挟んで取り付けた。

一通り作業が終わったら、最後にゴム足を底面に貼り付けよう。 今回は裏紙を剥がすだけで貼り付けられるタイプのゴム足を使用したので簡単だ。  本来は四隅に貼り付けるべきなのだが、電池フォルダの隅がかなり端まで来ている関係上、今回は後ろを 1ヶ所だけとした。


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さぁ、これで完成だ!