温度制御ハンダゴテ No.921のヒーター交換(Page 1 / 1)


 温度制御ハンダゴテ No.921のヒーター交換
※ヒーター交換には別のコテが必要だったようだ・・・

■ どうも最近ハンダ付けがしっくりこない・・・

電子工作の 基本の はハンダ付けである。 私が普段愛用しているのは、 温度制御(370度)付きハンダゴテ HAKKO No.921 なのだが、ここ最近、どうもハンダ付けがしっくりこないと思うことが増えてきたのだ。 コテ先が くたびれてきているのに加え、どうもヒーター温度が低く不安定なように感じられる (^^;

これは余談だが、別に 15Wの小さなコテ(これもコテ先はくたびれている)と、板金や大きな箇所のハンダ付け用にと従来型の大きな 60Wのコテも一応持っている。 しかし、最近出番があまりないため、会社に持って行って使って以来 置きっぱなし だったりする。


▲ ハンダ付けスペース
▲ HAKKO No.921[拡大写真]

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■ 補修パーツを手配する・・・


ということで、コテ先とヒーターを交換すべく、補修パーツの手配に入ることにした。
メーカーの 製品情報ページ はきちんと公開されており、補修用のコテ先とヒーターの情報も掲載されていた。 実は、いつ購入したか思い出せない位 昔の製品だったりする(少なくとも10年は越えているはず)のだが、結構息の長い製品のようだ。


▲ 買ってきたコテ先とヒーター[拡大写真]
▲ ヒーターのパッケージを開封[拡大写真]


左上の写真が、大阪日本橋でとりあえず購入してきたコテ先とヒーター。 あとから冷静になって考えると、 もう1本安いコテが買える値段 なんだなぁ・・・
ヒーターはあまり売れないのか(そらそうだろう・・・)、店頭で相当熟成されている印象である。 フックに吊り下げてある最前列の商品には プライスカードが貼り付けてあったので、その奧のものを手に取ったのだが、それでも相当な変色が (^^;

右上は、ヒーターの入っているパッケージを開けたところ。
交換マニュアルが入っており、オモテ側は日本語、ウラ側は英語表記になっている。 緩衝材を開くと、ヒーターと 小型の抵抗 が 1本・・・ アレレ?!

マニュアルを読んでみると、制御温度を正確に保つため、抵抗の交換が必要だそうな・・・ しかも、ヒーターの足も 一旦ハンダ付けを外して、交換後は再ハンダ付けが必要だ (^^;
ネジ止めで結線されているとばかり思っていたのだが、ちょっと甘かったようだ。 どっちにしても、会社に置きっぱなしになっているコテを 持って帰らないと交換できないので、後日改めて作業することにする。 パッケージの外側にでも 交換には別のハンダゴテが必要です とでも書いといてくれれば親切なのにねぇ・・・

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■ ようやく交換作業だ・・・


翌日、会社から置きっぱなしになっている別のハンダゴテを持ち帰って作業開始・・・ と。


▲ No.921の制御基板オモテ[拡大写真]
▲ No.921の制御基板ウラ[拡大写真]


まずは、コテの横に付いている固定ネジを外し、柄の部分から制御基板などの中身を抜き出したところ。
ウラ面には、交換すべき抵抗も実装されている。


▲ まずはヒーターを取り外し[拡大写真]
▲ 基板ウラの抵抗も忘れず外す[拡大写真]


ベークライトの弱々しい基板なので、下手にいぢるとパターン剥離が起きそうな予感・・・ (^^;
ま、ヒーターのリード線が刺さるところは、一応ハトメで補強してあるようなので大丈夫か。
ハンダ吸い取り機で「シュポッ」っと行ってみよう!

ヒーターが外れたら、次は制御基板ウラ側に取り付けてある抵抗(R5)を外してやろう。 温度センサーのばらつきを 補正するための抵抗なんだろうか? とりあえず、あまり詮索せずにサクッと取り外してやろう。
ここはパターン面に何の補強もなく、ランドも小さいので、しつこくいぢくってパターンを剥離させないように・・・


▲ 新しいヒーターを取り付ける[拡大写真]
▲ 基板ウラの抵抗を取り付けて完成[拡大写真]


古いヒーターと抵抗が外れたら、早速新しいパーツを取り付けてやろう。 まずはヒーターから。
左上の写真にはこれから交換する抵抗(R5)も映っているが、両者の抵抗値は違っていたので、やはり交換は必須のようだ。 ちなみに、 外した抵抗は 110Ω(±5%)、新しいヒーターに付属していた抵抗は 91Ω(±1%)だった。 ちゃんと校正してあるのだろうか??

ということで、これで完了っと。
温度が安定するようになったかどうか、しばらく使って確かめてみることにしよう。


2006/04/09 Yutaka Kyotani (公開)

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