エアコンパワーセイバーの製作


まずはじめに・・・

私がMOVEを購入したのが平成8年の6月である。 それまでは主に125CCのバイクを 足として使っており、自分専用のクルマを持つのは初めての話であった。
選択したモデルは標準的な売れ筋グレードの「CX」に決定、ここでオートマ車を買ってしまうと 一生マニュアル車に乗る機会は無くなってしまう(少々大げさな表現だが)という懸念から 5速MTのモデルをチョイスした。

・・と、ここまでは特に説明の必要はない他愛もない話なのであるが、実は翌年、 1年点検を受けたあたりから、何ともいえないような歯がゆさが気になりだしてきたのである。  実に「エアコンをつけると走らない」という現実に、体が敏感に反応してしまっているんですナ (^^;;
ま、軽自動車ならパワーに余裕のないのは当たり前のことなんでしょうが、 最初の夏はあまり「飛ばす」という動作をせず、 エアコンを使わない冬を経て体が慣れてきた頃が不満の感じ頃・・・ と。
低回転領域(2500〜4000rpm)の体感パワーは、明らかに2〜3割以上ロスってるぞ〜(汗)
同じモデルのオートマ車に乗っている友人にそれらしい話を聞いてみたが、それほど気にしていない様子である。  やはり、アクセルを踏み込めば勝手にキックダウンしてパワーゾーンまで回ってしまうので、 そんなに気にするほどのことではないのだろうか・・・・


どんな仕様にするか・・・

例によって前置きが少々長くなってしまったようだ・・(反省)
結局のところ、加速したい時だけエアコンを自動的にOFFにできるような方法を考えることがいちばん現実的だろう ということで、本屋でそれらしい記事が載った本を探してみた。 似たような悩み(?!)を持つ方はおられるようで、 この他にWebページで見つけた内容も含めて次のような情報が得られた (一部抜粋)。 簡単そうなものから並べてみると・・・
1. ダッシュボードに「水銀スイッチ」を貼り付ける。
加速するとガラスの筒に封入された水銀が移動して接点を閉じ、リレーを動作させてエアコンを切る。
2. アクセルペダルに「マイクロスイッチ」を取り付ける。
アクセルを踏み込むとマイクロスイッチのレバーを押し、リレーを動作させてエアコンを切る。
3. エンジンの吸気負圧を検出する。
アクセルを全開にすると負圧が増大するので、センサーでそれを検出、リレーを動作させる。

それぞれ一長一短あるようだが、自分としては「アクセルを踏み込む」という動作がいちばん自然である ように思えるので、こんな仕組みを考えてみた。
アクセルペダルに「光センサー」を取り付ける。
アクセルを放した状態と踏み込んだ状態の間を16段階に区切り、グラフ状のLEDを使ってディスプレイする。
上記16段階の任意のポイントで、エアコンの動作をカットする機能を設定する。
アクセルを急に踏み込んだ場合、動作カットするポイントを低く判定する。
一旦エアコンの動作をカットした場合、アクセルを放してもすぐに再始動しないよう、遅延タイマーを設ける。

仕様的にちょっと欲張りすぎたかな (^^;;
もしも今これを作るとすれば、PICマイコンを使って部品点数を減らすことを考えるのが妥当という感じが するが、何分これを実際に製作した時期が時期が 1997/06〜08にかけてのため、その頃手元にPIC関連の開発環境が十分整っておらず、 今回はとりあえず汎用ロジックを使用して製作することにした。


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ということで、回路の説明だ!