パチンコ台中古モニタ活用術「勝負伝説」編


■勝負伝説(豊丸産業)
液晶パネルSHARP製 4'TFT LQ4RB17
主要処理 ICIR3P89
入力信号RGB(75Ω), Sync(Hi-Z), 電源(12V)
本体改造なし
追加回路VR x1
お勧め度★★☆☆☆
購入店・時期等デジット 1997年春頃(2200円)
他の同系機種 
備考H-SYNC, V-SYNC (TTL負論理)出力あり
 
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実験をされる前に 注意書き をお読み下さい。

■このモニタの特徴・・・

SHARP製 4インチ TFT液晶パネルを使用したモニタである。
取り付け金具を兼ねた大きめのフタがケース代わりになっている。 フタに付いているネジ4本を外すと、インテリジェント構成の「絵柄処理基板」と、 液晶パネルを制御するための映像系回路を収めた基板、さらに液晶パネルが3段重ねになったブロックを 取り外すことができる。 それぞれの基板はネジ付きのスペーサーを挟んで取り付けられているので、 まず一番外側のスペーサーを外して「絵柄処理基板」を取り外す。 映像系回路の基板も取り外すことは できるが、このままで十分使用できるので特に取り外す必要はないだろう。
基板間はそれぞれ 10ピン、12ピン、11ピンのコネクタで結線されているが、通常のモニタとして利用する場合、 「絵柄処理基板」は全く不要になるので、このまま忘れてしまってもOKだ。

右の写真は主要構成部品を取り外して並べたもの。 左下が絵柄処理基板で CPUは TMPZ84C112AF-6、他に YAMAHA製の画像コントローラー YGV605-Fと、絵柄の格納された ROMなどが載っている。
右下は液晶パネルと映像処理系基板のブロックだ。 このブロックだけでモニタとして使用できるので、 比較的小型にまとめることができそうである。 但しケースは別途用意しないといけない。 また、画像調節用の半固定抵抗が絵柄処理基板の方に取り付けられているため、外部にこれに代わる VRを結線する必要がある。
ちなみに、絵柄処理基板は「デジパチ甲子園」と全く同じものである。 モニタの外観としてはよく似ているのだが、 こちらは RGB専用回路となっている。


■回路および付加回路について・・・

このモニタの場合、購入の際に B4版の比較的詳しい資料が付属してきた。 ユニットの分解手順と端子図が記されたものが半分、ワンダーキット製 RGBデコーダーとビデオアンプを使って ビデオモニタにするための解説等が半分にまとめられていた。
このモニタの R,G,B各入力は基板内で 75Ωに終端されており、入力レベルも標準的なのでそのままで使用できる。 もちろんビデオアンプは不要だ。 同期信号はハイインピーダンスのままだが、TTLレベルおよび複合映像信号のどちらでもOKだ。

付属資料には記述がなかったが、TTLレベルの H-SYNCと V-SYNC(負論理)がデジパチ甲子園同様出力されている。 入力信号がない場合でも内部のフリーランにより出力されているので、スーパーインポーズ Etc.を行いたい場合は 役に立つかも知れない。

付加回路について、特に改造やインターフェースのための回路は不要だ。 但し前述の通り、画像調節用のVRを外部に取り付けてやらないといけない。 また、基板のコネクタはピン数が異様に多いので、この辺りの処理がちょっと面倒かな・・・ (^^;;

ということで、最後にインターフェース部分の回路図をどうぞ。
PLAYSTATION接続時、同期信号を 75Ωで終端しても何ら問題は見られなかった。


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